こんにちは 松本です。
チームショーゼンみんな風邪っぴき。
僕に至っては声も出ず。
薬飲んでたくさん食べてもお医者様の指摘通り「寝なきゃ治らん」状態。(「寝れば治る」なら医者要らずですがな)
お店に来て下さったお客様、お帰りになった後は手洗いうがいをお願いします。
さて、BMWが入庫しました。
リモコンが反応しないと思ったらドアが開かなくなっていた、というもの。
ユーザーは到着するなり窓を全開にして『箱乗り』状態から車外へ。
松本「・・ぁ、エマージェンシーキーをリモコンから外せば、ドアのアウターハンドルに鍵挿せますよ」
オーナー「あ!(苦笑い)」
さっそくヒューズの点検。
グローブボックス奥、しかも手の入りづらい1番左下がドアロックヒューズ。
外して確認すると溶断(切れてる)しているのを確認。
手元に配線図などの資料が無いので、ロジックを簡単に手書きしてみた。
おおよそこんな感じだろう。
ヒューズから枝葉に分かれた電流は各ドアのアクチュエータに流れる。
そのアクチュエータが動かなくなると、要求電流が増し、合計15アンペアを超えた時点でヒューズが溶断する。
6個のアクチュエーターのどれかがたまに動かないのだー!
この不具合はどこのクルマ屋さんでも経験済みな程ポピュラーだ。
ディーラーさんでは6個のアクチュエーターを前席から順番に交換するらしい。
ひとつあたり4~5万円するから乗車ドアだけでも20万円の出費か。
しかも、作業者としたら前席だけ交換したクルマについて、またヒューズ切れるかもしれないとビクビクしながらユーザーへ納車するのは夢見も悪い。
クルマ屋さんの都合では「20万円出してくれないと安心できませんよ」といったところか。
それでは「箱乗りオーナー」も含めた当店のお客様が可哀そうなので修理してあげることにしよう。
今回はお店の都合でリペア方法を掲載することができない事をお詫びする。
ちなみにインターネット上に書き込まれている情報で、クルマ屋さんによっては20アンペアのヒューズを代替してる工場もあるようだが、これはいただけない。
もちろん、たまたま「車両火災にならなかった」実績があるのだろうが15アンペアが通る細い配線に20アンペア流れてしまったら配線そのものが溶断・発火の原因になる。
よろしからず。
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シリュー (日曜日, 13 9月 2015 22:22)
色々と大人の事情があるようで・・・(笑)
今回のなぞなぞは難しいです。
ちなみに我が愛車は、ドアの内貼りが剥がれてドアロックピンを抑えてしまい、「ドアが開かねえ~」ってな事がありましたっけ。
それにしても、ヒューズのアンペアUPは危険ですよねぇ。
欧州車は、それでなくても電線が細いですから。
皆さんの風邪が治った頃に、なぞなぞの答えを聞きに行きますので、お大事に。